商品説明
デカルト(1596‐1650)は730通以上の膨大な往復書簡を残した。それらはラテン語、フランス語、オランダ語で書かれ、わが国で翻訳されているのは30%ほどで、数学や物理学に関わる書簡は割愛されてきた。本巻は1648年1月から不意の死に見舞われた1650年初頭までの88通、また補遺として9通の書簡を収録。これらの書簡には、アルノーや若い英国人学者との学術的交流、エリザベト王女の行く末を案ずる姿、そしてクリスティナ王女からのスウェーデン招聘など、最晩年のデカルトの姿が記録されている。最終巻の本巻には、「デカルト略年表」と「全書簡一覧」を収録、今後の研究にとって貴重な資料となろう。
関連記事
収録内容
1 | デカルトからポロへ 1648年―病身のポロへの助言 |
2 | デカルトからエリザベトへ エフモント・ビンネン 1648年1月31日―『学識論』、動物、最高善 |
3 | デカルトからメルセンヌへ エフモント・ビンネン 1648年1月31日―水銀柱の高さ、デザルグの実験、パリ訪問の予定 |
4 | ブラッセからデカルトへ ハーグ 1648年2月7日―シャニュとの会見打合せ |
5 | デカルトからメルセンヌへ エフモント・ビンネン 1648年2月7日―水銀柱の高さ、パリ訪問の予定 |
6 | デカルトからポロへ エフモント・ビンネン 1648年2月7日―ユトレヒト紛争、ポロとの会見打合せ |
7 | ワッセナールからデカルトへ ユトレヒト 1648年2月9日―『掲貼文書への覚え書』への答弁 |
8 | デカルトからユトレヒトの参事官へ エフモント・ビンネン 1648年2月21日―弁駁書の添え書き |
9 | デカルトからシャニュへ エフモント・ビンネン 1648年2月21日―女王への文書、フランス旅行の予定 |
10 | デカルトからピコへ エフモント・ビンネン 1648年2月28日―従僕の扱い方への忠告〔ほか〕 |
close