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商品説明
“ヤクシャ(=精霊)”と“ガーナ(=メロディ)”をあわせて名付けられた、南インドの伝統芸能ヤクシャガーナ。11月から6月初旬の乾季、劇団は旅を続け、ほぼ毎日、野外仮設のテント劇場で饗宴を開く。力強い音楽、流麗な朗唱、技巧的な舞踊、滑稽な道化が夜通し絡み合い、老若男女を興奮の坩堝へと導く。知られざるその歌舞劇の歴史を、スッバ(17世紀)、カラント(1902~1997)、ソーメシュワラ(1935~)ら伝説的人物の事績を尋ねることで解き開く。旅公演への同行を含む長期フィールドワークによってその実像を明かす。IT産業を筆頭にアジア最大の経済拡大を続ける現代のインド。民俗的、伝統的香気が失われていくなか、劇様式、形態が厳格に守られるヤクシャガーナの存在は、驚異に値する!!
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収録内容
1 | 第1章 上演(言語 |
2 | 演目 ほか) |
3 | 第2章 南と北(境界地ウドゥピー |
4 | 南のヤクシャガーナ) |
5 | 第3章 南、北の代表的な劇団(イダグンジ・マハガナパティ・ヤクシャガーナ劇団 |
6 | ヤクシャガーナ・ケンドラ、ウドゥピー ほか) |
7 | 第4章 ヤクシャガーナ大成期から現代(ヤクシャガーナの始祖、パルティ・スッバ |
8 | 現代の北の研究と改革を目指した―K.シヴァラム・カラント ほか) |
9 | 第5章 人形ヤクシャガーナ(ゴーパーラクリシュナ・ヤクシャガーナ人形劇団、カサルゴド |
10 | ガネーシャ・ヤクシャガーナ人形劇団、ウピナクドル ほか) |