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商品説明
過去の事実はどのようにして知ることができるのか。私たちは過去を想起し、その痕跡から歴史的事実に迫ろうとするが、そのとき唯一の客観的な「歴史的事実」とは何であるのか。「歴史の物語り論」「歴史修正主義論争」など歴史認識の問題を、科学哲学・分析哲学の立場から、七日間の講義という形式でわかりやすく解説する。現代文庫版では、「補講2」として歴史学者・遅塚忠躬の「歴史の物語り論」に対する批判にこたえた反批判も収録。人文科学の在り方を問い直す、知的刺激に満ちた本。
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収録内容
1 | 第1日 歴史哲学と科学哲学 |
2 | 第2日 歴史認識をめぐる論争 |
3 | 第3日 出来事としての歴史/記述としての歴史 |
4 | 第4日 歴史における説明と理解 |
5 | 第5日 歴史の物語り論(ナラトロジー) |
6 | 第6日 過去の実在 |
7 | 第7日 歴史記述の「論理」と「倫理」 |
8 | 補講1 過去の実在・再考 |
9 | 補講2 「歴史の物語り論」のための弁明 |