B (ベー) ブラームス20歳の旅路 2 (エッジスタコミックス)

自らの音楽性に悩むヨハネスは、教会で出会ったオルガン奏者クラウスの演奏からバッハの息遣いを感じ取る。クラウスは、自分の使命は教会に救いを求める人々の為にバッハの音楽を忠実に演奏することと語るが…。

19世紀半ばのドイツ。正統派として先人を受け継ぎドイツ音楽を発展させていきたいヨハネス・ブラームスと、楽譜通りの演奏を否定する自由気ままなエドゥアルト・レメーニ。水と油の若い二人は演奏旅行の過程で様々な人々と触れ合い、自らの生き方を模索していく。自分の音楽スタイルに思い悩むヨハネスは、旅先の教会で一人の初老のオルガン奏者と出会う。その男クラリスが奏でる音色から、バッハの息遣いを感じ取ったヨハネスは、クラリスに悩みを打ち明ける。自分の使命は教会に救いを求める人々のために遺されたバッハの音楽を忠実に演奏することだと語るクラリス。後日、町で知り合った警官からパーティでの演奏を依頼されたヨハネスとレメーニは、会場でクラリスと再会。病気で他界した警官の妻は、若き日のクラウスのオルガンの生徒で、警官との馴れ初めにはクラリスが関わっていた…。