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商品説明
タバコは、イングランド人入植直後から現在にいたるまでアメリカ合衆国の経済を支えてきたにもかかわらず、喫煙は次第に否定的に見られるようになった。本書は、一九世紀末にすでにあった反紙巻きタバコ運動から、この形態のタバコが大衆消費社会を象徴するようになった経緯、さらに広告が果たした役割まで、これまで十分に語られることのなかった論点を取り上げ、「タバコ戦争」とも呼ばれるようになる歴史的展開を詳述する。
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収録内容
1 | 序章 アメリカ・タバコ戦争の概観―主要先行研究との関連で |
2 | 第1章 初期反紙巻きタバコ運動―社会文化的秩序の維持をめざして |
3 | 第2章 女性によるタバコ使用 |
4 | 第3章 紙巻きタバコの流行と広告―大衆消費社会の出現を背景として |
5 | 第4章 健康に関するタバコ言説の変遷 |
6 | 第5章 「連邦紙巻きタバコ表示広告法」の成立をめぐる攻防 |
7 | 第6章 「現代タバコ戦争」の転換点としての一九八〇年代―ニコチンの依存性と受動喫煙の危険性 |
8 | 第7章 喫煙の政治問題化―タバコ増税と「屋内清浄空気法」 |
9 | 第8章 「現代タバコ戦争」における個人訴訟 |
10 | 第9章 集団訴訟と医療費求償訴訟 |
11 | 終章 生きのこりをかけた戦い |