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商品説明
インドと中国という大国に挟まれたネパールは長い間、ヒマラヤの山々に閉ざされた、小さな王国だった。首都カトマンズとインドをつなぐ道は、物流と経済活動、人びとの生活の命綱だ。しかしその道も、雨期の大雨によって引き起こされる土砂災害で、度々閉鎖されていた。カトマンズとインドをつなぐもう1本の道をつくる。自然災害に度重なる試練を与えられてきたネパールのその悲願は、日本からネパールに引き渡された1本の道によって達成された。シンズリ道路。構想40年、施工20年。この長い年月は、2度の民主化と内戦という、ネパールの激動の歴史とともに刻まれた。
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収録内容
1 | 第1章 山に道を通す(冷戦のはざまで |
2 | 開発コンサルタントの活躍 ほか) |
3 | 第2章 描かれた青写真(国建協の調査 |
4 | 1986年「シンズリ道路建設計画調査」の開始 ほか) |
5 | 第3章 道を切り拓く(ハザマ・大成が落札 |
6 | 第一工区の着工 ほか) |
7 | 第4章 激動の時代を乗り越えて(王族殺害事件 |
8 | バクンデベシ警察詰所襲撃事件 ほか) |
9 | 第5章 ラストスパート(第三工区の調査 |
10 | 集大成の第三工区 ほか) |