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商品説明
ブレーズ=パスカルはフランスの天才的な、ユニークな思想家である。法服貴族の子に生まれ手ずから父の教育を受けた。少年時代は主として数学を勉強し、またジャンセニスムの宗教に接した。一六四七年パリに出て、社交界に入った。一九五四年恩寵を体験し、決定的に回心した。当時、ジャンセニストとジェズイットとの争いが激化していたが、パスカルはジャンセニストの陣営に加わり、匿名で『プロヴァンシアル』を出し、ジェズイットを攻撃した。その後『キリスト教弁証論』の執筆にかかったが、死によって中断された。その未完のノートが『パンセ』と呼ばれるものである。パスカルは一生、病苦にさいなまれ、また思想的にも悩んだ。パスカルの「生涯と思想」が、じかにわれわれに訴えるのもこの点である。
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収録内容
1 | 1 はじめに(パスカルという人 |
2 | パスカルの時代 |
3 | パスカルの生活と業績) |
4 | 2 パスカルの生涯と思想(子ども時代 |
5 | ルアンの時代 |
6 | 最初の回心 |
7 | 社交生活 |
8 | 決定的回心 |
9 | ポール‐ロワイヤル |
10 | プロヴァンシャル |
11 | 晩年) |
12 | 3 パスカルの人間論的思想(幾何学の精神と繊細の精神 |
13 | 考える葦 |
14 | 気晴らし) |