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商品説明
近代のイスラーム世界で、イスラームに基づく独自の国家を打ち立てようとする苦闘は、やがて各地で政治的な衝突を引き起こしていった。ムスリム諸国の中でも最も日本に距離が近く、多民族が共存し、経済成長の続くマレーシアも例外ではなかった。中東と東南アジアをつなぐイスラームのネットワークは、20世紀の東南アジアにも大きな影響を及ぼした。ファトワー(教義回答)をはじめとする豊富なイスラーム学の一次資料読解を通して、東南アジアでイスラーム法学がどのような発展を遂げ、政治に波及したのかを描いた画期的な研究。
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収録内容
1 | 序章 なぜウラマーは国家と対峙するに至ったのか? |
2 | 第1章 東南アジアにおけるイスラーム法解釈の発展とファトワー |
3 | 第2章 中東と東南アジアをつないだウラマーのネットワーク |
4 | 第3章 東南アジアにおける近代国家の成立とイスラーム法 |
5 | 第4章 ムスリム社会における公共圏の形成とファトワー |
6 | 第5章 マレーシアのウラマーとファトワー管理制度 |
7 | 第6章 マレーシア・イスラーム党(PAS)と近代国家マレーシアの対峙 |