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商品説明
初めて解き明かされたホラーマンガの通史!
本書は、漫画評論家の故・米沢嘉博氏が生前、ホラー雑誌に連載していた原稿を『戦後怪奇マンガ史』として一冊にまとめたものです。手塚治虫「ロストワールド」から、つのだじろう「新・うしろの百太郎」まで。「怪奇漫画」約40年間の流れをたどっています。
「怪奇漫画」は、膨大な点数の書籍が出版されています。赤本漫画、貸本漫画、初期少女漫画、少年漫画 …。作家で言えば、楳図かずお、日野日出志、伊藤潤二などなど。
これまで、個々の作家についての研究書はありましたが、〝通史〟と呼ばれるものは存在しません。それは、なぜか。想像するに「怪奇漫画」では、人がバタバタと死ぬし、残虐な場面も多いため、作品として軽視されがちなのかもしれません。本来、怪奇漫画は、人間のもつ嗜虐性、ほの暗い欲求もあぶり出す「高級な」ジャンルのはずですが、評論家筋からは往々にして低く見られがちで、評論の場などにはあまり上がってこないのが現状です。
本書は、そんな裏通りのジャンル「怪奇漫画」を体系的に捉え、さまざまな角度から分析し、総体に迫ろうとした初の試みです。これは著者の独壇場とも言えるもので、アナログ派だった米沢氏は、脳に膨大な記憶のストックを所持し、長年かけて独自のデータベースを構築したのです。間違いなくこれは、米沢嘉博にしか書けない本です。ホラーファンはもちろん、全ての漫画好きは必読!
本書は、漫画評論家の故・米沢嘉博氏が生前、ホラー雑誌に連載していた原稿を『戦後怪奇マンガ史』として一冊にまとめたものです。手塚治虫「ロストワールド」から、つのだじろう「新・うしろの百太郎」まで。「怪奇漫画」約40年間の流れをたどっています。
「怪奇漫画」は、膨大な点数の書籍が出版されています。赤本漫画、貸本漫画、初期少女漫画、少年漫画 …。作家で言えば、楳図かずお、日野日出志、伊藤潤二などなど。
これまで、個々の作家についての研究書はありましたが、〝通史〟と呼ばれるものは存在しません。それは、なぜか。想像するに「怪奇漫画」では、人がバタバタと死ぬし、残虐な場面も多いため、作品として軽視されがちなのかもしれません。本来、怪奇漫画は、人間のもつ嗜虐性、ほの暗い欲求もあぶり出す「高級な」ジャンルのはずですが、評論家筋からは往々にして低く見られがちで、評論の場などにはあまり上がってこないのが現状です。
本書は、そんな裏通りのジャンル「怪奇漫画」を体系的に捉え、さまざまな角度から分析し、総体に迫ろうとした初の試みです。これは著者の独壇場とも言えるもので、アナログ派だった米沢氏は、脳に膨大な記憶のストックを所持し、長年かけて独自のデータベースを構築したのです。間違いなくこれは、米沢嘉博にしか書けない本です。ホラーファンはもちろん、全ての漫画好きは必読!
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収録内容
1 | 第1部 戦後怪奇マンガ史(はじめに |
2 | 前史 |
3 | 「こわいまんが」の出現と成立 |
4 | 水木しげると兎月書房 |
5 | 「怪奇探偵漫画」の台頭 ほか) |
6 | 第2部 恐怖マンガの系譜(楳図かずおその1 恐怖の刻印 |
7 | 楳図かずおその2 恐怖の完成 |
8 | 楳図かずおその3 少女から少年へ |
9 | 恐怖からの脱出、SFへの飛翔 |
10 | 少年誌発・妖怪ブーム ほか) |