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商品説明
日本と欧米の国との正式な外交関係は、安政四(一八五七)年、アメリカ総領事タウンゼント・ハリスの登城・将軍家定拝謁をもって幕を開けた。本書が取り上げるのは、徳川幕府終焉まで計一七例を数えた、欧米諸国の外交官による将軍拝謁。幕府は自らの儀礼伝統に則り、同時に西洋の慣習とも齟齬のない形で、その様式を完成させていた。当時、対外関係の第一線にあった幕臣たちのその努力こそ、わが国が世界の舞台に立つための第一歩であった。政治交渉の過程とは異なる次元で展開した外交儀礼の形成過程は、従来の研究で見落とされてきた、もうひとつの幕末史である。
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収録内容
1 | 1 幕末外交儀礼の背景(徳川幕府の儀礼と対外関係 |
2 | 欧米諸国の外交儀礼) |
3 | 2 幕末外交儀礼の展開(アメリカ総領事ハリスの将軍拝謁(安政四年) |
4 | 試行錯誤 |
5 | 儀礼様式の成立 |
6 | 四ヵ国代表の将軍慶喜拝謁(慶応三年)) |
7 | 「対等外交」をもたらした幕末外交儀礼 |