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商品説明
「流動的下層労働者」たちは、かつて、職や生存を求め、都市空間の深みを潜り抜けた。陸と海を、山谷‐寿町‐笹島‐釜ヶ崎を行き交う、群れとなったのだ。その身体の流動は、いかなる空間を生み出していったのか。すでに私たちは「釜ヶ崎的状況」を生きている。「寄せ場」の記憶は、今を生き残る術を手繰りよせるための、切実な手がかりなのだ。地表を横断する群れとなれ、君みずからの「寄せ場」をつくれ―過去からの声は、そう私たちに耳打ちしている。労働者の相貌を現す都市空間誌。
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収録内容
1 | 序章 アスファルトを引き剥がす |
2 | 第1章 戦後寄せ場の原点―大阪港と釜ヶ崎 |
3 | 第2章 空間の生産 |
4 | 第3章 陸の暴動、海のストライキ |
5 | 第4章 寄せ場の生成(1)拠点性をめぐって |
6 | 第5章 寄せ場の生成(2)流動性をめぐって |
7 | 終章 地下の都市、地表の都市 |
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