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商品説明
フッサール現象学の外部としてのレヴィナス、聖道門自力仏教を放棄する親鸞、そしてマルクス経済学を異化する宇野弘蔵。いっけん何の脈絡もないこれらの諸思想を大胆にクロスオーヴァーさせるとき、そこに、誰の思いもよらない、おそらくは読者の予想をもしのぐ、「未知の思考」が忽然と立ち現れてくる。私の「自我」をはるかに超越して、向こう側から不意に訪れる「他者」とはいったい何ものなのか?本書は、哲学・宗教学・社会科学のバリアを軽やかに越境し、あらゆる知見を総動員してこの問いに鮮やかに答えをだす。倫理なき時代における倫理への渇望の書、ついに登場!
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収録内容
1 | 第1部 現象学における他者(フッサールにおける独我論の哲学 |
2 | レヴィナスにおける他者論 |
3 | レヴィナスの正義論という可能性と不可能性) |
4 | 第2部 仏教における他者(自己の悟りとしての仏教 |
5 | 「他者」による救いとしての仏教 |
6 | 「他者」による絶対他力の思想) |
7 | 第3部 資本主義における他者(マルクスにおける主体の自己運動 |
8 | 宇野『経済原論』における他者の思想 |
9 | 宇野『経済政策論』における他者の顕在化 |
10 | 絶対他者を主体とする現状分析) |