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商品説明
親密圏と公共圏を縦横に往き来する女性の知の質量が自分自身の歴史、そしてヨーロッパの歴史そのものを紡いでゆく。評伝の新鮮な切り口と硬質でしなやかな筆づかいが歿後200年の「ネッケルの娘」を甦らす。人文知と宗教、個人と公共、文芸と政治の交錯が織り成す世界。
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収録内容
1 | 第1章 生い立ち―ルイ十六世の大臣ネッケルの娘―一七六六~八九年(母の秘蔵っ子 |
2 | 啓蒙の世紀と女たちのサロン ほか) |
3 | 第2章 革命とサロンのユートピア―一七八九~九五年(王権の失墜 |
4 | スタール夫人のサロン(第一期) ほか) |
5 | 第3章 政治の季節―一七九五~一八〇〇年(選択としての共和主義―『国内平和についての省察』(一七九五年執筆、死後出版一八二〇年)『情念論』(一七九六年) |
6 | 総裁政府とスタール夫人のサロン(第二期) ほか) |
7 | 第4章 文学と自由主義―一八〇〇~一〇年(革命の終結と独裁者ボナパルト |
8 | 『文学論』(一八〇〇年)―「新旧論争」から「南と北の文明論」へ ほか) |
9 | 第5章 反ナポレオンと諸国民のヨーロッパ―一八一〇~一七年(宗教と哲学とロマン主義―到達点としての「精神の昂揚」 |
10 | 亡命者としてヨーロッパを見る―『追放十年』(死後出版一八二〇年) ほか) |