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商品説明
現代精神分析のまなざしは、一つのこころから二つのこころの織り成す関係性の場に焦点を移しつつあり、関係性を巡る諸概念について学派を超えた活発な議論が繰り広げられている。本書は、関係論、対象概念、間主観性理論、中立性など多岐にわたるテーマについて、精神分析の基本的前提に立ち戻りつつ、新たに検討を加えるものである。米国の最先端の精神分析を吸収し、日本で実践を続ける著者が縦横に論じる意欲的著作。
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収録内容
1 | 第1章 関係論を理解する |
2 | 第2章 サリヴァン、対人関係論、対人関係的精神分析 |
3 | 第3章 関係性理論は心理療法の実践をいかに変えるか―古典的自我心理学と比較して |
4 | 第4章 精神分析における対象概念についての一考察―その臨床的可能性 |
5 | 第5章 精神分析における時間性についての存在論的考察 |
6 | 第6章 関係性と中立性―治療者の立つ所という問題をめぐって |
7 | 第7章 行き詰まりと関係性―解釈への抵抗について |
8 | 第8章 分析家の意図と分析プロセス |
9 | 第9章 多元的夢分析の方法に向けて |