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商品説明
中世初期、アイルランドの聖コルンバヌスによって、自らの心の内に罪を自覚し、意識的にえぐり出す思想が誕生する。この「贖罪」思想は社会に大きな影響を与え、修道院の生活を厳しく規定していく。その絶え間ない祈りと労働からは、華麗な写本も生み出された。本書は、ベネディクト戒律からカロリング・ルネサンスを経てシトー派の誕生に至るまで、修道制、修道院と王侯貴族との関係、経済、芸術等から読み解く通史である。
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収録内容
1 | 第1章 ヨーロッパにおける修道制の崩芽 |
2 | 第2章 ベネディクト戒律の普及 |
3 | 第3章 フランク国家におけるアイルランド修道制の展開 |
4 | 第4章 欲望の克服から魂の贖罪へ |
5 | 第5章 修道院の経済活動 |
6 | 第6章 筆写による古典作品の保存と写本制作 |
7 | 第7章 学知の研鑽と陶冶 |
8 | 第8章 カロリング朝修道院改革の限界とディアスポラ |
9 | 第9章 新たな霊性の探究と修道院の革新 |