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商品説明
海辺の丘にある大学の文芸部。今年一番の暑さになるらしい7月最終の土曜日に、大学3年生の宇喜夫は自室で長編小説を書き終えた。今日、部室にくるはずのOGの花園先輩に見せようか否か...ひとしきり色々と悩んだ末、原稿ではなく一冊の文芸誌を手に、宇喜夫は部室を目指した。同じ頃、文芸部室のPCの前で宗介はかたまっていた。いよいよ書くべきときがきたのだ、小説を。入部して三年、いよいよ書くのだ。そしてさらに同じ頃、花園先輩も部室を訪れようとしていた。差し入れと、ちょっとしたインフォメーションを持って。不思議で切ない青春群像小説。