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商品説明
英系カナダ文学に通底するジレンマとゴシック。隣国アメリカとは似て非なるカナダの文学とは―リチャードソン、ムーディ、オヘイガン、ロス、アトウッド、アーカート...英系カナダ文学の鮮を築いた作家・作品を「ジレンマ」と「ゴシック」から捉え直し、カナダ文学のルーツを探る。
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収録内容
1 | 第1部 序論―カナダ文学をめぐるカナダ事情(カナダ的ジレンマの背景―カナダ文学の受容と英系カナダ文学をめぐるジレンマ |
2 | ゴシックの系譜―古典ゴシック小説から英系カナダのゴシックへ) |
3 | 第2部 コロニアル作家の選択―ゴシック小説か移民体験記か(辺境カナダのゴシック『ワクースタ』―カナダ人作家、ジョン・リチャードソンの挑戦 |
4 | 女性移民作家スザンナ・ムーディの軌跡―伝記的背景と『未開地で苦難に耐えて』受容) |
5 | 第3部 カナダ西部の表象―北西部開拓神話とスモールタウンの形象(現代カナダ小説の先駆け―ハワード・オヘイガン『テイ・ジョン』の語りと多声をめぐって |
6 | ハワード・オヘイガンのカナダ的時空―『テイ・ジョン』から『スクール・マームの木』まで |
7 | シンクレア・ロスの時空とジレンマの構図―『私と私の家に関しては』から『医師のメモリアル』まで) |
8 | 第4部 カナダの中心オンタリオ―女性をめぐる「ゴシック」の時空(ゴシック・パロディ~マーガレット・アトウッド『レディ・オラクル』―二十世紀中葉のカナダと女性作家 |
9 | 女性ゴシック~ジェイン・アーカート『ワールプール』―ゴシツク的呪縛「家庭の天使」と「死の混沌」) |
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