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商品説明
1945年8月、帝国日本の解体とともに満洲、朝鮮、中国から数百万の人々が帰国する。その中には後に作家となり、苛酷な引揚げ体験を苦しみながら表現したものたちがいた。本書ではそれらを「引揚げ文学」と名付ける。おきざりにされた植民地の体験と記憶。戦後史を揺さぶる画期的論考。
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収録内容
1 | 第1部 総論(おきざりにされた植民地・帝国後体験―「引揚げ文学」論序説) |
2 | 第2部 各論(定住者と、落ちていく者と―『明暗』における小林登場の意味 |
3 | 引揚げ・貧困・ジェンダー―湯浅克衛『移民』に即して |
4 | 「交通」の可能性について―小林勝と朝鮮 |
5 | 内破する植民地主義―後藤明生『夢かたり』論1 |
6 | 植民地的身体の戦後の日々―後藤明生『夢かたり』論2 |
7 | 戦後思想と植民地支配―まとめにかえて) |