商品説明
『草枕』で、主人公の画工は茶を振る舞われる。「濃く甘く、湯加減に出た、重い露を、舌の先へ一しずく宛て(ずつ)落して味って見るのは閑人適意の韻事である」それは、茶の湯ではない文雅な煎茶。なぜここに煎茶が描かれるのか?それはどんな漱石を照らし出すのか?
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収録内容
1 | 1 『草枕』と煎茶(『草枕』を読みなおす |
2 | 『草枕』と煎茶 |
3 | 小川可進の煎茶) |
4 | 2 「煎茶」精神の歴史(茶と文学―唐代「茶道三友」 |
5 | 盧仝の煎茶精神 |
6 | 王朝の伝習としての茶 |
7 | 近世の煎茶精神―尊王と反体制) |
8 | 3 漱石の生涯、学問、思想(歴史と文学 |
9 | 民を済う思想 |
10 | 沸騰する脳漿 |
11 | 熊本と煎茶 |
12 | 狂気と探偵嫌い) |
13 | 4 『草枕』の思想(方法から、時代から |
14 | 『趣味の遺伝』の戦争 |
15 | 『草枕』の思想) |
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