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商品説明
湯女―風呂屋に召し抱えられ、客の垢をかき、戯れながら世間話をし、ときには売春も行なった女たち。吉原の遊女の地位を一時は脅かすほどに、江戸の町を賑わせた彼女らを描いた一枚の絵がある。作者不明、来歴未詳のその絵にはどんな謎が秘められているのか?いまは失われた、視線の先に描かれていたものとはいったい何か?誰が、なぜこんな絵を描いたのか?浮世絵が花開き、女の絵姿が男たちの欲望を満たすようになる直前に描かれた、謎めいた絵画を分析し、復原し、甦らせる。約60点の図版を駆使し、従来の解釈を覆す画期的な視点を提示した快著。待望の文庫化。
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収録内容
1 | 序 彼女らはどこから来たか。彼女らは何者か。彼女らはどこへ行くのか。 |
2 | 1 湯女図が湯女図であること |
3 | 2 分析と復原 |
4 | 3 どんな画家が描いたのか |
5 | 4 歴史の中の湯女たち |
6 | 5 歩み去る者、見返す者 |
7 | 湯女風呂関係史料 |