著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
山口県岩国の吉川家伝来「月次風俗図屏風」。その形態や画面構成、主題・モティーフ選択は異色で、大田植・富士巻狩など地方・歴史に取材した題材も含み、同時代の風俗画作品とは異なる風景を描く。作品成立に関わった安芸・周防の土壌に根づいた文化の諸相を、美術をはじめ文学や芸能・歴史などから横断的に考察し、作品の実態と広がりを解明する。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 成立と伝来―「月次風俗図屏風」の主題・モティーフ分析(「月次風俗図屏風」の成立―旧岩国藩吉川家伝来について |
2 | 「月次風俗図屏風」の主題とモティーフ選択―戦国期武家故実との関わりから) |
3 | 第2部 文学・芸能・空間―「月次風俗図屏風」の図像学(名所絵としての「吉野図屏風」―継承される図像の意味 |
4 | 松の絵と能舞台をめぐる一考察―雲谷派関連の資料を中心にして |
5 | 描かれた富士巻狩の物語―幸若舞曲「曽我物」と「曽我物語図屏風」の位相) |
6 | 第3部 在地性―「月次風俗図屏風」と安芸・周防(『田植草紙』の成立背景について―その伝承圏と信仰基盤 |
7 | 海を越える「耕織図」―「四季耕作図屏風」の景観描写) |