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商品説明
九州の最西端、五島列島には50を超える教会が在る。その多くはキリシタンたちによって、禁制から解放された明治・大正期に建てられた。それでは、いったい誰が教会を建築したのだろうか。その代表的人物が大工棟梁の鉄川與助。外国人宣教師の指導の元、西洋の建築技術と和風の伝統的工法を融合させ、独自のスタイルで多くの教会を建築して「日本教会建築の父」とも称される。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を世界遺産に登録する動きの中で與助の建てた教会も構成資産に含まれ、再注目されている。本書は生涯を天主堂建築に捧げた與助の偉業を『手帳』や資料を参考に紹介する労作である。
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収録内容
1 | 第1章 鉄川與助の生涯と業績 |
2 | 第2章 建築技術者・棟梁 鉄川與助の仕事―天主堂・学校・寺院 |
3 | 第3章 新しい建築材料と長崎の天主堂 |
4 | 第4章 宣教師が伝えた教会建築 |
5 | 第5章 天主堂の請負と工事費の清算 |
6 | 第6章 棟梁の暮らし―與助の『手帳』覚え書き |
7 | 資料編 |