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商品説明
この二〇年あまり、多くの国で格差の拡大が進んだ。経済は停滞し、国家の再分配政策も機能していない。そうしたなか、所得の低下に苦しむ人々の不安や怒りが、政治を大きく動かし、社会の分断をさらに深めている。いま、この不平等の問題を克服するためにどう考えればいいのか。本書では、私たちが尊重すべき「平等な関係」とは何かを根底から問いなおし、そうした社会を可能にするための制度を構想する。カント、ロールズ、セン、ハーバーマスらの議論を糸口に、現代の最難問にいどむ、政治思想の新たな基本書。
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収録内容
1 | 第1部 平等な関係(市民としての平等な地位 |
2 | 制度への不信 |
3 | 公共的価値 |
4 | 承認と連帯 |
5 | 連帯と社会統合) |
6 | 第2部 社会保障と平等(社会的・経済的不平定への対応 |
7 | 社会的連帯とその理由 |
8 | 自律の保障 |
9 | 福祉国家の諸問題 |
10 | 社会保障の新たな構想 |
11 | 社会保障と政治経済) |
12 | 第3部 デモクラシーと平等(デモクラシーにおける市民 |
13 | 民主的な正統化と理由の検討 |
14 | 熟議の制度 |
15 | マス・デモクラシーと熟議 |
16 | 政治参加と代表の諸形態) |