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日本霊異記の罪業と救済の形象

大塚千紗子/著

6380円
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発売日 2017年02月発売
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仕様

商品番号NEOBK-2069665
JAN/ISBN 9784305708359
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販売笠間書院

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商品説明

恋や愛という他者への欲望から生まれる罪業と葛藤、そして聖人の救済が描かれる『霊異記』。奈良末期から平安朝前期において、漢訳仏典の語や教理の深淵に人間の心の様相を求め、存在の在り方を探った仏教説話集である。これまでは仏教学、思想史学、歴史学、国語学方面からのアプローチがほとんどであったが、「文学」の対象に据えたとき、物語の持つあらたな構造が浮かび上がる。作品論的読解により、中国説話集の未熟な模倣作とされた評価を覆す。

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    収録内容

    1 『日本霊異記』における罪業観と救済の構造
    2 第1部 罪業の形象(狐妻説話における主題―愛欲の表現と異類婚姻譚
    3 狐妻説話における恋歌―「窃窕裳襴引逝也」との関係を通して
    4 「愛心深入」における女の因業
    5 婬〓(いつ)なる慈母―子の孝養における救済
    6 盲目説話の感応と形象―古代東アジア圏における信仰と奇瑞
    7 宿業の病と無縁の大悲)
    8 第2部 “聖人伝”の形象(聖徳太子の片岡説話―「出遊」に見える“聖人伝”の系譜
    9 『霊異記』が語る行基伝―聖人の眼をめぐって
    10 行基詠歌伝承と烏の形象
    11 「外道」なる尼―女人菩薩説話の形成)
    12 編者景戒の夢見と『日本霊異記』説話との関係性

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