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商品説明
我々が生きている世界は、心の中の世界=表象にすぎない。その一方で、しかし同時に「物自体」はある、とも言うカントの超越論的観念論。そのカラクリとして、基本的なものの見方・考え方の枠組みが人間の心にはあらかじめセットされているとカントは強調したわけだが、この点を強調することによって、その哲学は、後年の哲学者達の思想的転回に大きく貢献したと著者は説く。平明な筆致で知られる著者が、図解も交えてカント哲学の要点を一から説き、各ポイントが現代の哲学者に至るまでどのような影響を与えてきたかを一望することのできる一冊。
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収録内容
1 | 第1章 カント略伝 |
2 | 第2章 なぜ「物自体」vs「表象」なのか? |
3 | 第3章 解かなければならない問題 |
4 | 第4章 コペルニクス的転回 |
5 | 第5章 「独断のまどろみ」から醒めて |
6 | 第6章 主観的演繹と図式論 |
7 | 第7章 アプリオリな総合判断はいかにして可能か |
8 | 第8章 魅力と謎 |