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商品説明
聖地エルサレムを異教徒たちから奪還すべく、中世ヨーロッパで構想された「十字軍」。それは神の名において行なわれる聖なる戦争であり、参加者に救済をもたらすとして、無数の人々を戦いに熱狂させ、ムスリムの大量虐殺をひきおこした。制度としての十字軍は16世紀末に終わりを迎えるが、9.11以降、現代まで続く一連のテロ事件と、それに対する欧米社会の反応は、「十字軍」が決して過去の歴史ではないことを明らかにしている。なぜ「聖戦」は繰り返すのか?対立の根源にあるものとは?十字軍の思想1700年の歴史を辿り、いまなお世界を脅かす確執の構造を解き明かす。
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収録内容
1 | プロローグ―よみがえる十字軍? |
2 | 第1章 主の剣 |
3 | 第2章 「神がそれを望み給う」 |
4 | 第3章 十字軍、北へ―新しいマカバイ |
5 | 第4章 神の鞭・悪魔の僕・ピューリタニズム |
6 | 第5章 “新しいイスラエル”アメリカ |
7 | 第6章 近代の十字軍思想 |
8 | エピローグ―『レフトビハインド』について |
9 | 補章 記憶と認識―「十字軍」はテロリズムを正当化するか |