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商品説明
「なぜ、平安末・鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教家が輩出したのか」。高校教諭時代、教え子から問われて以来30年余、通説を覆す数々の研究の過程で見えてきたものとは何か。「無縁」論から「資本主義」論へ―対極に考えられてきた、宗教と経済活動との関わりを解明。中世社会の輪郭を鮮明に描くと共に、国民国家という枠組みをも超えてゆくべき、現代歴史学の課題を提言。網野史学の全容を俯瞰できる名著。
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収録内容
1 | 1 境界(境界に生きる人びと―聖別から賎視へ |
2 | 中世の商業と金融「資本主義」の源流) |
3 | 2 聖と賎(中世における聖と賎の関係について |
4 | 中世における悪の意味について) |
5 | 3 音と声(中世の音の世界―鐘・太鼓・音声) |
6 | 4 宗教者(一遍聖絵―過渡期の様相) |