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商品説明
ジャンヌ・ダルクが「救国の聖女」の極印を打たれてすでに久しい。この通貨はいまだに有効で、なにか動乱があって女性が登場すると、すぐさまジャーナリズムは「現代のジャンヌ=ダルク」をうんぬんする。これも確かに「ひとりのジャンヌ=ダルク」ではあろう。だが、神格化された人々のアスピレーションのむかう対象となったジャンヌ=ダルクの陰に、「もうひとりのジャンヌ=ダルク」がいる。同時代人はジャンヌ=ダルクをヴァロワ王権の味方、教会にそむく異端の少女としか見なかった。本書は、その時代の生身のジャンヌ=ダルクを追い求めた、ユニークなジャンヌ=ダルク伝である。
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収録内容
1 | 1 噂の娘(イメージのジャンヌ |
2 | オルレアンの攻防) |
3 | 2 百年戦争後半の幕あけ(王権横領 |
4 | 党派の争い |
5 | 分裂するフランス王国) |
6 | 3 ジャンヌ現代史(オルレアンへ |
7 | 一四二〇年代 |
8 | 北征) |
9 | 4 ルーアンのジャンヌ(コンピエーニュの悲歌 |
10 | 裁かれるジャンヌ) |