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商品説明
形容詞という品詞に分類される語には、「大きい」「白い」といった物の性質を表す語もあれば、「うれしい」「悲しい」という人間の感情を表す語もある。前者は、属性形容詞、後者は、感情形容詞と呼ばれている。本書では、「みんなと会えて、うれしいです。」のような感情形容詞が述語として用いられる終止用法、「苦しい顔」のような連体修飾用法、「悲しく聞いた」のような副詞的用法について考察を行い、感情形容詞の全体像を明らかにする。日本語学習者が産出する「日本語としておかしいのはわかるが、なぜおかしいか説明できない日本語の文の山」と格闘した成果。
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収録内容
1 | 序章 |
2 | 第1章 感情形容詞研究の軌跡 |
3 | 第2章 現代日本語の形容詞分類―様態のソウダを用いて |
4 | 第3章 イ形容詞の使用実態―感情形容詞と属性形容詞の比較 |
5 | 第4章 感情形容詞が述語となる複文―「動詞のテ形、感情形容詞」 |
6 | 第5章 連体修飾用法の感情形容詞と被修飾名詞の意味関係―うれしい話、うれしい人、うれしい悲鳴 |
7 | 第6章 感情形容詞の副詞的用法 |
8 | 第7章 日本語教育への応用に向けて |
9 | 終章 まとめと今後の課題 |