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商品説明
「世紀転換期アメリカ」の多文化性が鮮やかに浮かび上がる―南北戦争の混乱を経て、急激な変化を遂げたアメリカ。多くの社会矛盾を抱えるなか、アフリカ系、先住民系、移民出身等、多彩な書き手たちが次々と現われていた。11人の作家によるテクストを多層的に分析、20世紀後半の「多文化主義」の萌芽をみる。
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収録内容
1 | 第1部 他者を捉える―都市と農村のルポルタージュ(写真と言葉で描かれた都市―ジェイコブ・A.リース『向こう側にいる人々の暮らし』 |
2 | 豊かさの向こう側―スティーヴン・クレイン『街の女マギー』 |
3 | “車窓の社会学者”に抗して―W.E.B.デュボイス『黒人のたましい』) |
4 | 第2部 自己を表わす―マイノリティ文学の私語り(死の影の谷を抜けて―W.E.B.デュボイス『黒人のたましい』2 |
5 | 赤い鳥のビーズ細工―ジトカラ=シャ『アメリカ・インディアンの物語』 |
6 | 奇跡の人の文学―ヘレン・ケラー『私の人生の物語』) |
7 | 第3部 物語る―エスニック・ロマンスの主張(歴史のトラウマを書く―アリス・キャラハン『ワイネマ‐森の子供』 |
8 | 融けきらない移民たち―エイブラハム・カーハン『イェクル』 |
9 | トランスパシフィックの物語学―スイシンファー「スプリング・フラグランス夫人」その他の短編) |
10 | 第4部 過去を振り返る―世紀転換期の小説と奴隷制(“人種”のメロドラマ―フランシス・E.W.ハーパー『アイオラ・リロイ』 |
11 | “人種”から“人類”へ―チャールズ・W.チェスナット『杉に隠れた家』 |
12 | アメリカの始まりに目を凝らして―マーク・トウェイン『それはどっちだったか』、「インディアンタウン」) |