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商品説明
メルヘンは、生や死といった哲学的命題までもかんたんな表現で提示する。物語をとおして子供たちは、考えもしなかった悩みや苦しみが存在することを知り、同じような悩みを持った仲間がいるのを発見する。子供にとってこれほど勇気づけられることがあるだろうか。わかりやすく子供たちに伝えること、それだけでも魅力的なのだ。グリム童話のなかでよく知られた作品といえば、「赤ずきん」「白雪姫」「灰かぶり(シンデレラ)」「のばら姫(眠りの森の美女)」「ヘンゼルとグレーテル」ということになるだろう。これら以外の作品でも、世に知られていなくて面白い話がたくさんある。本書ではそうした作品を取りあげる。
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収録内容
1 | 第1章 “しあわせ”のゆくえ(しあわせのパラドックス―「しあわせハンス」 |
2 | 欲望の岸辺―「漁師とその妻」 |
3 | 奇妙な結末―「六人の家来」) |
4 | 第2章 兄と弟のはなし(恩寵への旅―「命の水」 |
5 | 怨讐の旋律―「唄う骨」) |
6 | 第3章 愛と憎しみのかなた(小さな悪の物語―「お墓へはいったかわいそうなこぞう」 |
7 | 仮面の素顔―「親不孝なむすこ」) |
8 | 第4章 かぎりなきユーモア(「逆もまた真」なり―「ものぐさ三人兄弟」 |
9 | ありあまる糧の話―「おいしいおかゆ」 |
10 | 博学の意味―「もの知り博士」) |