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商品説明
福沢諭吉は、思いのままにその生涯を送り、満足しつつこの世を去ったといわれる。この諭吉の死に対して、当時の内外の新聞はこぞって弔詞を掲げ、衆議院は空前の院議としての哀悼の決議を行った。こうした事実は、諭吉に対する同時代人の評価を直截に示すものであろう。しかし、現在から、改めて近代日本の栄光と悲惨のなかに諭吉をおき、その全体像を鳥瞰するとき、同時代人の評価とはおのずと異なってくる。本書は、宗教との係わりを重視しつつ、諭吉の既成像を一新しようとする。
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収録内容
1 | 序章 |
2 | 1 中津藩士として(「日用の学」 |
3 | 蘭学修業) |
4 | 2 外遊と著述と(最初の渡米 |
5 | 貪欲なヨーロッパ行 |
6 | 翻訳と著述 |
7 | 二度目の渡米と『西洋事情』) |
8 | 3 啓蒙と出版と(維新前後 |
9 | 『学問のすゝめ』の意図 |
10 | 出版業者として) |
11 | 4 慶応義塾と彦次郎と(慶応義塾の設立 |
12 | 『学問のすゝめ』と宗教観 |
13 | 諭吉の分身) |
14 | 5 列強に伍して(宗教について |
15 | 軍備拡張のために |
16 | 晩年の諭吉) |