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商品説明
戦争と虐殺の世紀を生き延び、さまざまな「無用の苦しみ」を問うことから生じたレヴィナスの哲学。そのテクストに刻み込まれた「時間」「所有」「存在」「他者」とは何を意味するのか。倫理学の第一人者である著者が、難解といわれる二つの主著『全体性と無限』『存在するとはべつのしかたで』のテクストを緻密に読み解く。現代を生き抜く強靭な思考を浮かび上がらせる名著。
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収録内容
1 | 第1部 所有することのかなたへ―レヴィナスにおける“倫理”をめぐって(問題の設定―“身”のおきどころのなさの感覚から |
2 | 自然の贈与―始原的な世界を“口”であじわうこと |
3 | 所有と労働―世界に対して“手”で働きかけること |
4 | 裸形の他者―“肌”の傷つきやすさと脆さについて |
5 | 歴史の断絶―声ではない声に“耳”を澄ませること) |
6 | 第2部 移ろいゆくものへの視線―レヴィナスにおける“時間”をめぐって(はじめに―移ろいゆくものへ |
7 | 物語の時間/断絶する時間 |
8 | 時間と存在/感受性の次元 |
9 | 主体の綻び/反転する時間 |
10 | おわりに―“ある”への回帰) |