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商品説明
伊勢物語は、長期間にわたり複数人の手によって作られた結果、現在の姿となった。既存部分の読解にもとづく新たな章段の増補や、既存章段の改変をくりかえしてきた物語の本質を探るため、「文体・内容」と、「享受史・注釈史」という二種の要素を用いて読解の歴史的変遷を辿る。
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収録内容
1 | 第1章 文体と方法(「昔」と「今」―伊勢物語の文体 |
2 | 「かの」―伊勢物語の遠近法 |
3 | 伊勢物語における散文と和歌―連接形式の意味 ほか) |
4 | 第2章 主題と人物像(伊勢物語の悪女 |
5 | 右近の馬場の恋―九十九段を考える |
6 | 「人しれぬ」と「心やむ」―五段の人物造形 ほか) |
7 | 第3章 享受史の中の伊勢物語(古注の世界―物語注釈としての説話 |
8 | ふたつの「芥川」―室町中期伊勢物語注釈の虚構理解 |
9 | 伊勢物語の「誹諧」―宗祇の注記をめぐって ほか) |