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商品説明
いったい誰がどのように通訳業務を遂行したか。日米両国で入手した資料やインタビューを基に通訳作業の全体像に光をあてるとともに、通訳体制の三層構造、通訳手順成立の過程、二世モニターの複雑な立場といった、東京裁判通訳における際立った特徴に焦点を当てた。今日の通訳学の新潮流である社会科学的アプローチを適用し、東京裁判の歴史的・政治的文脈のみならず、裁判関係者間の力関係、通訳作業に関わった人々の社会的・文化的背景に目を向けながら、通訳事象の説明を試みる。法廷におけるリアルなコミュニケーション過程を明らかに。通訳学の専門家が、政治社会学との架橋の成果を問う。
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収録内容
1 | 序章 なぜ東京裁判か |
2 | 第1章 東京裁判の通訳体制 |
3 | 第2章 通訳者のプロフィール |
4 | 第3章 東京裁判における通訳の特殊性 |
5 | 第4章 東條英機証言の通訳 |
6 | 第5章 東京裁判の通訳学 |
7 | 終章 東京裁判通訳の意義と今後の研究課題 |