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商品説明
江戸川乱歩と横溝正史。日本探偵小説界に燦然と輝く二つの巨星。大正の“消費と欲望”文化と“抑圧と監視”社会の微妙な均衡のなか、世の中に浸透していく“透き見=探偵趣味”に呼応するように『新青年』を始めとする雑誌を中心に探偵小説は盛り上がりを見せる。密室のトリックから猟奇的作品、少年冒険譚へと幅を拡げる乱歩。編集者から作家へ、本格探偵小説家へ転回していった正史。二人の交流と作品を分析し、近代探偵小説の系譜を概観する。
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収録内容
1 | 第1章 江戸川乱歩―探偵小説の創造(乱歩、始まりの時代 |
2 | 乱歩誕生―創作の奔流 ほか) |
3 | 第2章 乱歩の無意識―疑惑とメタ・トリック(作者の享楽と疑惑 |
4 | 「陰獣」のメタ・トリック ほか) |
5 | 第3章 乱歩と正史―戦争の前夜を生きる(不吉な兆候 |
6 | 探偵小説のリアリティと芸術味 ほか) |
7 | 第4章 乱歩と正史―敗戦への時代を生きる(乱歩―「芋虫」の精神 |
8 | 乱歩―転身と仮面 ほか) |
9 | 第5章 横溝正史―本格探偵小説の創造(新生と回帰 |
10 | 痛快な条件 ほか) |