本/雑誌
欲望と誤解の舞踏 フランスが熱狂した日本のアヴァンギャルド / 原タイトル:Le buto en France
シルヴィアーヌ・パジェス/著 パトリック・ドゥヴォス/監訳 北原まり子/訳 宮川麻理子/訳
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発売日 | 2017年07月発売 |
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商品説明
1970年代の終わり、フランスの人々は、日本の前衛芸術「舞踏」を大きな衝撃をもって迎え入れた。大野一雄、カルロッタ池田、山海塾、室伏鴻、笠井叡、そして土方巽...多くの日本人ダンサーがフランスで“発見”された。本書は、舞踏がその上陸から今日まで、この地の人々を魅了しつづけている歴史を跡付けている。舞踏の伝播は、あらゆる「誤解」とともに、ここではないどこかへ、日本への欲望を引き起こしながら、コンテンポラリーダンスの領域に途方もない影響を与えたのである。フランスのジャーナリズムと“身振り”の分析を駆使して、美学と文化史の観点から舞踏を論じることは、現代の舞踊史を読み直すことを意味する。「ジャポニスム」の歴史、ドイツ表現主義とのつながり、舞踏に関係づけられるヒロシマの記憶...舞踏をめぐるダイナミズムを明らかにし、身振りを介した日欧の歴史を亡霊のごとく浮かび上がらせる、革新的な日本文化受容論。
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収録内容
1 | 序論 身振りのグローバル化のなかに舞踏をよむ |
2 | 第1部 「新発見」から聖別/公認まで(瞬く間に成功した歴史 |
3 | 唖然とした批評家たち) |
4 | 第2部 さまざまな誤解がもたらした舞踏の再創造(多様な舞踏を「舞踏」にまとめる―単純化された美学的カテゴリー |
5 | 「ヒロシマの灰の上に生まれた」...? |
6 | 異国趣味への欲望) |
7 | 第3部 コンテンポラリーダンスのなかにある舞踏への欲望(感覚のなかの他所 |
8 | ひそかな欲望―再び現れた表現主義の身振り) |
9 | 結論 国を越え、断続的に形成される身振りの歴史 |