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商品説明
戦時、「天皇の分身」として銃の次に大切にされたのが軍馬であつた。先の大戦で戦地へ送られたその数、約一〇〇万頭。一銭五厘の赤紙一枚で集められる兵より、よほど金がかかるとされた。機械化が遅れた日本軍は物資輸送、情報伝達に軍馬を駆使し、馬たちも見事に期待に応えたのだ。軍馬はいかに集められ、いかに改良されたか。国民の愛馬精神はいかにして形作られていったか。そしてなぜ、祖国に帰れなかったのか。その謎の解明から明らかになったのは、馬と国家と国民が一体となった戦前日本の姿だった。近代史に新たな光を当てる、渾身のノンフィクション!
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収録内容
1 | 第1章 靖國神社の軍馬慰霊像 |
2 | 第2章 国民の歌・国民映画と軍馬 |
3 | 第3章 天皇の馬 |
4 | 第4章 輜重輸卒が兵隊ならば、蝶々トンボも鳥のうち |
5 | 第5章 テンノウサマの馬が泣いている |
6 | 第6章 前線の軍馬はどう記録されたか |
7 | 第7章 世界戦争史、最後の騎兵戦「老河口作戦」 |