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商品説明
存在が隠されている一角が皇居にある。かつて「御府」と呼ばれた五つの施設。振天府(日清戦争)、懐遠府(北清事変=義和団事件)、建安府(日露戦争)、惇明府(第一次大戦、シベリア出兵)、顕忠府(済南・満州・上海事変、日中・太平洋戦争)には、戦利品や戦病死者の写真・名簿が収蔵され、天皇が英霊に祈りを捧げていると伝えられた。国威発揚、戦没者の慰霊・顕彰、国民と軍に対する教育施設、つまり「皇居の靖国」といえる。しかし、戦後その存在は封印されてしまった。皇居に残された最後の禁忌を描き出す歴史ルポルタージュ。
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収録内容
1 | 序章 存在が隠されている皇居の一角 |
2 | 第1章 「朕が子孫、臣民に知らしむべし」―戦勝の記念と皇恩 |
3 | 第2章 輝ける明治の戦果―国民教育の施設へ |
4 | 第3章 開放と崇敬の衰退―大正期の遠い戦争 |
5 | 第4章 靖国神社との直結―昭和の「十八年戦争」 |
6 | 第5章 封印された過去―歴史の宝庫として残った戦後 |
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