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商品説明
俳人小林一茶、こと百姓弥太郎。その十年に及ぶ異母弟との骨肉の争いを語るものは少ない。父の遺書を楯に家産をむしり取る、欲に憑かれた嫌われ者。そんな弥太郎の主張がなぜ罷り通るのか。そこには契約文書がものを言う北信濃の文治社会の存在があった。史料を読み解き、一茶が巧みに覆い隠した弥太郎の本性を明るみに出す。
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収録内容
1 | 第1章 柏原村百姓弥太郎執念の家産分割相続(「取極一札之事」を読み解く |
2 | この分割相続は分地制限令の御法度に違反しないのか ほか) |
3 | 第2章 北国街道柏原宿(北信濃の兵農分離 |
4 | 柏原村と柏原宿 ほか) |
5 | 第3章 宿存亡をかけた訴訟に勝つ(明専寺住職不帰依訴訟 |
6 | 川東道塩荷通行差し止め江戸訴訟) |
7 | 第4章 繁栄する柏原宿と不運に見舞われる一茶(富貴なる宿柏原 |
8 | 一茶柏原宿に念願の帰住を果たす ほか) |
9 | 終章 一茶死して柏原宿入り口に句碑が建つ |