本/雑誌
正岡子規 新装版 (Century Books 人と作品)
前田登美/著 福田清人/編
1320円
ポイント | 1% (13p) |
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発売日 | 2017年08月発売 |
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商品説明
正岡子規の名は、近代文学において不朽である。彼は俳人であり、歌人であり、写生文家であった。同時に彼の生涯は病魔との闘いの連続であった。二十二歳の若年にして喀血して以来、激痛と高熱に見舞われ、ほとんど病床から離れることは不可能であった。「写生」を基盤とした俳句革新、短歌革新、写生文創始などの偉大な業績は、すべてそういう彼の、小さな病室でなされたのである。しかし彼は野心家であった。日毎に衰弱していく肉体の中で、彼の野望は火のごとく燃えあがった。私たちが今、近代の短詩型文学について語ろうとすれば、まっさきに子規を語り、彼の唱導した「写生」を語らねばならない。彼こそ短詩型文学の父である。おそらく俳句や短歌が消滅しないかぎり、彼の名は永遠に伝えられるであろう。
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収録内容
1 | 第1編 正岡子規の生涯(不屈の一生 |
2 | やさしい少年時代 |
3 | 大志を抱く―血気に燃えて |
4 | 野望の鬼 |
5 | 闘病のはてに―短く、たくましく) |
6 | 第2編 作品と解説(革新の火―俳句 |
7 | 写生の道―俳論 |
8 | 更に短歌を―短歌 |
9 | 既成歌壇攻撃―歌論 |
10 | 写生文の道―小説・随筆) |
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