サンクチュアリ 6 / 小学館文庫

日本よ、このままでいいのか!? 過保護な体制に守られた見せかけの平和と繁栄…。この国に漂う閉塞感を打破すべく、二人の男が表と裏の世界から立ち上がる!
真の日本改革のため、極道世界の統一を進める北条彰。彼に賛同する組長たちと共に、大挙して神戸に集結する。迎え打つ山王会の伊吹、一挙に東西の極道をせん滅しようと狙う警察。それぞれの思惑が交差する中、いよいよ全面抗争勃発か! さらに、憲法改正を掲げて表社会からの変革を目指す国会議員・浅見と北条の関係が、ついに明らかになってしまう! ますます混迷の度を増す文庫版第6集。

<あらすじ>
同盟・配下五千人のヤクザを率い、客船で神戸港に乗り込んだ北条。日本の極道組織の頂点に立つ「神戸山王会」に、まさに正面からケンカを挑もうというのだ。勢いに屈し、一度は詫びを入れる形で事を収めてきた山王会四代目・伊吹。だが一方で、伊吹はかつて関東を三分した組織のひとつ、土門会の亀井に接近していた!!(第1話)

<登場人物>
北条彰(「相楽連合」二代目総長)、浅見千秋(衆議院議員。北条と固い信頼関係を持つ親友)、石原杏子(六本木警察署副署長。27歳)、渡海(元「相楽連合」傘下の組長。武闘派で女好き)、伊佐岡紀元(与党・民自党の幹事長。政界のドン)
青木(ブルーワールド会長。20代の青年実業家)、仙石・吉川(新人議員。浅見と行動を共にする)、狩谷(民自党代議士。団塊の世代が集まる超党派組織「70年会」のリーダー)、宮村(関東三強の一角「武山連合」を率いる。北条と同盟を結ぶ)、中城(沖縄を束ねるヤクザの頭)、田代(北彰会二代目会長。北条を慕っている)、尾崎(六本木署刑事。石原の部下)、大西(渡海の旧友のヤクザ)、伊吹("神戸三万人"を率いる「山王会」四代目)、岩田(「小倉岩田組」総長。九州極道組織の頭)