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商品説明
夫・三浦朱門はある日、崩れるように倒れた。短い検査入院の間に、私は日々刻々と夫の精神活動が衰えるのを感じた。その時から、一応覚悟を決めたのである。夫にはできれば死ぬまで自宅で普通の暮らしをしてもらう。そのために私が介護人になる――。
作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。工夫と試行錯誤を重ねながら、「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。家族の介護をしている人も、これからするかもしれない人も、超高齢社会を迎えるすべての日本人に知ってほしい「夫婦の愛のかたち」がここにある。
2017年2月の三浦氏逝去を越えて続いた、「週刊現代」大人気連載が待望の単行本化。
作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。工夫と試行錯誤を重ねながら、「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。家族の介護をしている人も、これからするかもしれない人も、超高齢社会を迎えるすべての日本人に知ってほしい「夫婦の愛のかたち」がここにある。
2017年2月の三浦氏逝去を越えて続いた、「週刊現代」大人気連載が待望の単行本化。
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収録内容
1 | 第一部 変わりゆく夫を引き受ける(わが家の「老人と暮らすルール」 |
2 | 夫の肌着を取り替える |
3 | 布団が汚れたら、どうするか |
4 | 八十五歳を過ぎた私の事情 |
5 | 夫の居場所を作る |
6 | 食事、風呂、睡眠のスケジュール |
7 | モノはどんどん捨てればいい |
8 | 夫が突然倒れた時のこと |
9 | よく歩く、薬は控える、医者に頼らない |
10 | 介護にお金をかけるべきか |
11 | 「話さない」は危険の兆候 |
12 | 介護にも「冗談」が大切 |
13 | 明け方に起きた奇跡 |
14 | 夫に怒ってしまう理由 |
15 | 散々笑って時には息抜き |
16 | 「食べたくない」と言われて |
17 | 老衰との向き合い方 |
18 | 「奉仕」とは排泄物を世話すること |
19 | 温かい思い出と情けない現実) |
20 | 第二部 看取りと見送りの日々(夫の最期の九日間 |
21 | ベッドの傍らで私が考えていたこと |
22 | 戦いが終わった朝 |
23 | 息子夫婦との相談 |
24 | 葬式は誰にも知らせずに |
25 | お棺を閉じる時の戸惑い |
26 | 夫の遺品を整理する |
27 | 変わらないことが夫のためになる |
28 | 広くなった家をどう使うか |
29 | 遺されたメモを読み返す |
30 | 心の平衡を保つために |
31 | 納骨の時に聞こえた声 |
32 | 「夫が先」でよかった |
33 | 人が死者に花を供える理由 |
34 | 夫への感謝と私の葛藤 |
35 | 「忘れたくない」とは思わない) |
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