著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
17世紀のフランスでは、オペラは卑俗な舞台劇であり、悲劇よりも劣るとされていた。しかし、18世紀には大がかりな仕掛けと音楽で観客を魅了し、次第に独自の美学を打ち立てる...ドラマトゥルギー、韻律、調性、朗唱、仕掛けの問題から、ラシーヌにもヴォルテールにも書けなかった「音楽悲劇」の秘密に迫る。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 十七世紀におけるフランス・オペラ批判の歴史 |
2 | 第2章 リュリとキノーの音楽悲劇の特徴―悲劇『アンドロメード』と音楽悲劇『ペルセ』の比較 |
3 | 第3章 オペラ=バレエの創始とフランス・オペラの変貌 |
4 | 第4章 オペラは悲劇とどう違うのか―ラモーとペルグラン『イポリトとアリシ』とラシーヌ『フェードル』 |
5 | 第5章 ヴォルテールのオペラ改革 |
6 | 第6章 グルックにおける音楽と言語―『オーリドのイフィジェニー』 |
7 | 第7章 絶対王政期フランス・オペラの現代上演における問題―驚異の再現は可能か |