サンクチュアリ 7 / 小学館文庫

日本よ、このままでいいのか!? 過保護な体制に守られた見せかけの平和と繁栄…。この国に漂う閉塞感を打破すべく、二人の男が表と裏の世界から立ち上がる!
北条が衆議院の解散総選挙に出馬を表明…! 前代未聞の現役暴力団総長による立候補を受けて、国民の政治への関心は再び盛り上がる…!! これまで裏の存在であった極道を、巨大な企業組織として表舞台へ導こうとはかる北条。だがそのとき、盟友・浅見の身体に信じがたい異変が…!?

<あらすじ>
自らの出馬が注目を浴びる中、報道番組に出演した北条。カンボジアへのPKO参加についての意見を求められると、まず教育が最優先との持論を述べ、「たかが極道」と侮っていた他の出演者を驚かす。だが伊佐岡は、もし北条が当選すればそれは国民の恥だと一喝する…!(第1話)

<登場人物>
北条彰(「相楽連合」二代目総長)、浅見千秋(衆議院議員。北条と固い信頼関係を持つ親友)、石原杏子(六本木警察署副署長。27歳)、渡海(元「相楽連合」傘下の組長。武闘派で女好き)、伊佐岡紀元(与党・民自党の幹事長。政界のドン)
ソロコフ(ロシアン・マフィアの大物。日本侵攻を企てる)、瀬川(かつて渡海の下にいた北海道の青年極道。ソロコフと手を組む)、青木(ブルーワールド会長。20代の青年実業家)、仙石・吉川(新人議員。浅見と行動を共にする)、狩谷(民自党代議士。団塊の世代が集まる超党派組織「70年会」のリーダー)、伊吹("神戸三万人"を率いる「山王会」四代目)