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商品説明
多くの日本人が、丁寧な暮らしや、家事をきちんとこなすこと、配慮の行き届いた子育てをすることを理想としている。しかし他方では、日本人の「完璧家事」や「手づくり」礼賛の傾向、さらに昨今のシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、母親への目に見えない圧力となると同時に、家族との分業を阻んだり、葛藤の原因ともなっている。日本の家事の「あたりまえ」は海外の人の目にはどう映るのか。なぜ日本では男性の家事参加が進まないのか。国や学校により「よい母、よい家庭」であるよう仕向けられてきた歴史とは。翻訳家として他国の友人も多く、家事や掃除術の専門家でもある著者が、多くの聞き取りや国際比較などを参照しながら、気楽で苦しくない家事とのつきあい方を提案する。
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収録内容
1 | 第1部 完璧家事亡国論(日本の主婦は家事をしすぎ? |
2 | 日本の家事の『当たり前』は、世界の非常識 |
3 | 経済成長という祭りの後で |
4 | キャリアを阻み、少子化を加速する完璧家事―2人目を産まない女性たち |
5 | 家事のできない家族は滅びる) |
6 | 第2部 「片付けすぎ」が家族を壊す(日本の家が片付かないのには理由がある |
7 | ミニマリストは変人? |
8 | 捨てられない理由は、まっとうである―「もったいない」再考 |
9 | 断捨離の行き着くところ |
10 | 目指すは「おばあちゃんの家」の居心地のよさ) |