商品説明
各国の文学・文化を相互に対照し、輻輳する読みをかさねあわせ、東アジア古典学の未来を創る。日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ第1巻。
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収録内容
1 | 総論―交流と表像の文学世界 |
2 | 第1部 東アジアの交流と文化圏(東アジア・“漢字漢文文化圏”論 |
3 | 『竹取物語』に読む古代アジアの文化圏 ほか) |
4 | 第2部 東アジアの文芸の表現空間(「離騒」と卜筮―楚簡から楚辞をよむ |
5 | 『日本書紀』所引書の文体研究―「百済三書」を中心に ほか) |
6 | 第3部 東アジアの信仰圏(東アジアにみる『百喩経』の受容と変容 |
7 | 『弘賛法華伝』をめぐって ほか) |
8 | 第4部 東アジアの歴史叙述の深層(日本古代文学における「長安」像の変遷―“実”から“虚”へと |
9 | 『古事集』試論―本文の特徴と成立背景を考える ほか) |