商品説明
人びとの関心を喚起する未知の学域は、なお豊かに存在する。日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ第4巻。
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収録内容
1 | 総論―往還と越境の文学史にむけて |
2 | 第1部 文学史の領域(“環境文学”構想論 |
3 | 古典的公共圏の成立時期 ほか) |
4 | 第2部 和漢の才知と文学の交響(紫式部の内なる文学史―「女の才」を問う |
5 | 『浜松中納言物語』を読む―思い出すこと、忘れないことをめぐって ほか) |
6 | 第3部 都市と地域の文化的時空(演戯することば、受肉することば―古代都市平安京の「都市表象史」を構想する |
7 | 近江地方の羽衣伝説考 ほか) |
8 | 第4部 文化学としての日本文学(反復と臨場―物語を体験すること |
9 | ホメロスから見た中世日本の『平家物語』―叙事詩の語用論的な機能へ ほか) |