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商品説明
一六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。
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収録内容
1 | 第1部 文化としての茶―緑茶vs.紅茶(ヨーロッパ人の茶の発見 |
2 | イギリスに定着した紅茶 |
3 | 紅茶文化の光と影) |
4 | 第2部 商品としての茶―世界市場における日本の茶(日本の開港と世界市場 |
5 | 茶をめぐる日本の情報活動 |
6 | 日本茶の戦いとその運命) |