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商品説明
多くの人びとが被差別部落を語り、ある像(イメージ)を構築してきた。特定の被差別部落のある部分を「科学」が繰り返し記述したことで、それは定説として構築された。被差別部落民と産業や職業との関係、あるいは芸能をめぐる関係性は、そのもっとも顕著な表象である。本著は、それが構築されるプロセスと、そこに介在する権力作用をうかびあがらせる。
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収録内容
1 | 第1部 被差別部落民を生かす権力装置(国民を自覚する装置―部落問題研究の新たな枠組みのために |
2 | 日本帝国主義下の被差別部落―福島町一致協会と融和主義をめぐって |
3 | 1930年代山本政夫の思想―『融和事業研究』論文を中心として |
4 | 労働による被差別部落民の保護と統治―融和運動と権力) |
5 | 第2部 「部落産業」にかんする「科学的」言説批判(「部落産業」論批判 |
6 | 広島地域の屠畜・製革製靴産業具体像 |
7 | 被差別部落と竹細工にかんする言説批判 |
8 | 「部落産業」の今 |
9 | 「被差別部落の文化」言説の批判的研究―いわゆる門付きの音楽社会学的分析) |
10 | 第3部 現代の部落差別解釈と理論的問題(静かな部落差別―ネオ・リベラリズムと差別の再生産 |
11 | 差別と生と通俗道徳―闘わなかったある被差別部落民一族の自立 |
12 | 他者の他者の創出―不安定化する地域と少数点在型の被差別部落の分析) |